生活環境が変わりました。世間は「ステイホーム」で外出は自粛。
クルマでドライブが趣味の私にとっては大打撃。
免許取得して20年程。ここまでクルマに乗らない生活も初めてでした。

人との接触は避けつつも、それでもクルマには乗りたい。
ドライブといえば遠出しての観光地「海」や「山」。
今の時期なら少し寒い地方に出かけて、暖かい温泉に入りたい。
毎年計画するドライブコースも、今年は全く思い浮かばない日々が続いています。

コロナ渦で気づいた魅力 首都高ドライブコース

それでもクルマに乗りたい私は、自宅の近くにある首都高速の入口から都心環状線(C1)を目指して夜中の一人ドライブに出かけます。
最近考案した自粛中のドライブルート。目的は首都高を1周か2周できればいい。帰宅はだいたい2時間後。そう決めてクルマを走らせます。

【画像1】
『・C2(中央環状線)を走行中 ※画像はドライブレコーダーよりキャプチャ』

夜中の首都高速。
若い頃は毎日でも走りに行きたい衝動に駆られていた時がありました。

 

南池袋パーキングエリア

C2は5号線を回って、C1(都心環状線)に合流するルートを走りました。
途中、缶コーヒーでも買おうと南池袋PAで停車。
カーブが連続する場所に突然あるようなPAなので、知っている人じゃないと気がついたら通り過ぎている立地。
普段は夜中でも仮眠中のトラックやタクシーが駐車していますが、このコロナ渦の影響か夜中ドライブ風の一般車も多く感じます。私と同じ考えのようです。
【画像2】
『・南池袋PA駐車場スペース』
最近の首都高のパーキングエリアには、綺麗に整備された休憩スペースが設置されています。
【画像3】
『・高速道路でお決まりの「ホットメニュー」販売機に加え、コンビニで販売されてそうなおにぎりやサンドイッチ、ドリンク類が販売されています。』
缶コーヒーだけ買った私ですが、なんとなくソファに座ってみました。
休憩スペースの外は首都高速。
時折、大型トラックが通り過ぎてグラグラと地震のように揺れます。
【画像4】
普段はなんとなく通り過ぎるだけでしたが、立ち寄って見るとなかなか新しい発見があるものです。

辰巳パーキングエリア

【画像5】
『・C1内回りの霞ヶ関付近 ※ドライブレコーダーからキャプチャ』
5号線、東京タワーを眺めながらC1内回りを経由してレインボーブリッジ方面へ。湾岸線に合流し下り(東関道)方面を少し走るとまた都心環状線方面に戻る9号線の辰巳JCT。ここにあるのが「第一辰巳PA」。ちなみに9号線から湾岸線へ出る反対側は「第二辰巳PA」。

【画像6】
『・この日はパーキングが閉鎖されていました。※ドライブレコーダーよりキャプチャ』
人気のPAであり、平日でも「それっぽい」クルマが集まることで知られています。ですがコロナ渦で首都高ドライブが流行った事も重なり、深夜時間帯は閉鎖されることが多くなりました。
道路にはスピード抑制帯が仕掛けされるなどの対策もされています。
私はもう「走り」ということからは離れて久しいですが、同じ首都高ドライブに出かけている者として申し訳ない気持ちです。

【画像7】
『・数年前に撮影時。今ではもう実現不可能です。「辰巳パーキング」でネット検索すると、かなりの確率でこのアングルの愛車画像がヒットします。』
以前は、ここから高層マンション群を背景に愛車を撮影できる「映え」ポイントでした。自動車雑誌などにも特集されていました。
最近ではそういった事の対策からか、フェンスが設けられました。
【画像8】
『・右側が設置されたフェンス。※ドライブレコーダーよりキャプチャ』
平日の夜でもスポーツカーが何台も集まり、モーターショーのようになった事もありました。とても賑やかで「クルマ離れ」と叫ばれる中でも、車好きが健在だと思うこともありました。
ですがコロナ渦という自粛生活の中、守らなくてはならないモラル、本当に利用したい人が安心して利用できる環境。
立ち直って考えさせられる、いい教訓であるとも感じます。

そのまま9号線を走って箱崎JCTへ。都心環状線(C1)には戻らずに6号線で向島方面へ。
小菅JCTで中央環状線(C2)を東北道方面に行けば最初に行った南池袋PA方面に戻りますが、私はそのまま三郷方面へ6号線を進みます。

加平パーキングエリア

ドライブの最後は加平PA。ここは下り線専用のPAです。上り線には存在しません。
【画像9】
『・加平PAはこれから常磐道方面に向かうトラックなどの最後の休憩スペースになっています』
都心環状(C1)や中央環状(C2)にあるPAと比べて、比較的広めの駐車スペース。
【画像10】
何年か前までは食堂がありましたが、今は自販機のみの休憩スペースにリニューアルしました。
【画像11】
『・ここの自販機にはコンビニチェーンのロゴが入っています』
自販機は「簡易コンビニ」。首都高のPAによくあるサンドイッチとかおにぎりとかも売っている自動販売機。

【画像12】
カフェの雰囲気とは言えませんが、カフェのような窓に面したカウンター席があります。

6号線の下りはこのまま行くと常磐道か東京外環道に合流します。
つまり、首都高ドライブで加平PAに来てしまうと、このまま都心環状方面に戻ることはできません。
戻るなら東京外環道を大泉方面に進んで、途中の川口JCTか美女木JCTなどから首都高に戻る必要があります。この場合、別料金です。

私の場合はここが帰り道。加平PAの先の出口からなら自宅はそう遠くありません。

【画像13】
テレワークで自宅での仕事が多くなりました。
本来であれば外出自粛中ですが、利用者の比較的少ない深夜時間帯を狙ってのドライブ。最後に加平PAのこのスペースで、缶コーヒー片手にノートPCを開くことが多くなりました。少し小腹が空いたら自販機でお菓子かおにぎり。

滞在時間は1時間ほどであることがほとんどですが、私のお気に入りのスポット。

自宅にいる時間は少し長くなりましたが、ドライブする時間は本当に少なくなりました。
家族が増えて、自分も年齢を重ね、なかなか若い時のようには自由にドライブに行けない日々。

自宅を出て2時間ほど。
特別な夜景が見られるスポットでは無く、無骨な鉄筋の首都高速の桁に囲まれているPA。
自宅近くの入口から首都高に上がって東京の夜景を一周してからの立ち寄り。

コロナ渦でなければ気が付かなかったドライブコースになっています。

コロナ渦で変化していくドライブ

ドライブには行かず家にいるのが正しいと分かっていながらも、自分にとってもクルマにとっても適度に「走る」ことは大切なことだと思っています。

これまでドライブすることは、一日掛けて遠くの観光スポットを巡ることが考えの中心でした。
山も海も無い私の生活環境で唯一近くにあったのが首都高。コロナ渦で、ゆっくりドライブを楽しめるように変化しました。

家族とショッピングセンターに行くのも、近所のコンビニへ行くのも、楽しいドライブになる魅力があるかも知れません。
環境が変わり生活が変化し、クルマとの新しい付き合い方が出来たのではないかと思っています。

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